2021/2/22

大阪星光学院中学2021入試問題(算数)

大問1から大問4までは例年よりやや易しめの問題が並びます

 
浜学園であれば小6演習教材、馬渕教室であれば平常の算数テキストもしくはハイレベル特訓、日能研であれば選抜特訓教材もしくは強化ツールで必ず習うような重要問題が丁寧に出題されています
 
大阪星光学院中学の過去問演習をされた受験生であれば手ごたえのある内容だと思います
 
ただ大問5は特殊な記述問題でした
 
7Lと9Lと21Lの入れ物を使って1Lを図る方法を答える問題です
 
クイズのようです
 
多くの受験生を悩ませたのではないでしょうか?
 
このタイプの問題はおそらくどの塾のテキストにも載っていないのではないかと思います
 
もともと関西では算数では記述式が出題されることがなく、関東特有ものでした
 
関東発祥の日能研の合格力育成テストには、算数で記述式の問題が出題されますが、「関西の入試では出題されない」という理由で、あまり重視せず、計算と式で答える問題を中心に指導することが普通です
 
関東と関西の中学受験は別々に発展してきて、あまり影響はなかったのですが、不思議なことにここ数年、算数で記述式を出題する中学が増えてきています
 
大学入試でセンター試験が廃止され、思考力を重視する共通試験がスタートしたことが影響あるのかもしれません
 
浜学園・馬渕教室もこのような受験の流れに合わせて、算数の記述式の問題も一部テキストで扱う必要が出てくるかもしれません
 
 
 
ちなみにさきほどの問題のヒントです
 
7と21はどちらも7の倍数です
 
7の倍数に7の倍数を足しても引いても7の倍数にしかなりません
 
ですから7の倍数ではない1を7の倍数どうしの足し算と引き算でつくることはできません
 
 
 
同様に9と21はどちらも3の倍数です
 
3の倍数に3の倍数を足しても引いても3の倍数にしかなりません
 
ですから3の倍数ではない1を3の倍数どうしの足し算と引き算でつくることはできません
 
大阪星光学院中学志望の受験生でしたら、このヒントで「わかった!」と言って正解を書くことができるでしょう
 
大阪星光学院中学の入試問題はすごく良問だと思います
 
こちらに大阪星光学院中学の入試問題が載っています