指導開始時の女子生徒様の状況をご説明します
テストで緊張しやすく、成績が急落しやすい特徴がありました
クラスには周りに優秀な女子生徒が多くおられて、それをプレッシャーと感じていました
実際は、生徒同士がお互いを過大評価して、自分自身を過小評価している状況です
しかし、初めての受験で冷静さを失ってしまうのも仕方ありません
テストでミスを連発してしまうと余計に自信を無くし落ち込むことが多かったとのことです
このような状況で、テストで自分の間違えた問題の間違い直しを避けていました
間違い直しが不十分になり、基礎力がつかず、徐々に成績が下降し続ける状況でした
漢字や社会の暗記をして、一見勉強時間は長いように見えました
しかし成績を上げるために必要な、算数・理科などの苦手科目を避けてしまう状況が続いていました
「多くの時間勉強しているのに、なぜ成績が下がるのだろう?」
「うちの子は算数・理科が苦手なのだろうか?」
このように親御様は感じておられました
実際に指導を開始すると、あることに気が付きました
あんまり理解できていなくても、「わかっている」と返事をしてしまう癖がありました
女子生徒に多い特徴なのですが、先生に気を使って、優等生を演じてしまう方がおられます
先生からすると、一見、教えやすいのですが、注意すべき状況でもあります
生徒が理解できたと思っていても、実は理解できていなくて、テストで正解できない状況は、絶対に避けるべきことです
経験を積むと、女子生徒が演技で理解できている状況なのか、本当に理解できているかを判別できるようになります
教師として、正確に見極める必要があります
しかし、次なる課題にぶつかりました
明らかに理解できていない問題を家庭教師の授業でも避けようとし始めました
露骨にやりたくないという態度を出しました
この状況でも女子生徒特有の心理を押さえる必要があります
基本的に真面目な女子生徒は間違い直しをする重要さを認識しています
しかし、自分ができない状況を周りに知られることによって、
「馬鹿にされるんじゃないか」
「自分の評価が下がってしまうのではないか」
このようなことを、ものすごく恐れる傾向があります
女子生徒の指導において、最も重要なのは、先生が、女子生徒のこの心理状況を理解することです
大切なことは間違い直しのハードルを下げることです
「この問題は難しいからみんな間違えて当然やけど、どうかな?」
「こんな問題できる人の方がおかしいよ」
と先手を打って、生徒自身が間違えたことが全然恥ずかしくない状況をつくります
真面目な女子生徒は、間違い直しの重要性を知っていますので、質問しやすい状況さえつくれば、しっかりと説明を理解してくれて、自分で復習もしてくれて、次のテストで正解できます
「この前、説明したこの問題、テストに出てるけど、正解してますね。すごいですね」
確実に実力がつき始めれば、もう後は心配ございません
もともと女子生徒は潜在的な実力も高く、苦手科目だと錯覚していた算数・理科の成績が大幅に伸びることも多くございます
苦手科目を得意科目に変えることがプロ家庭教師の目標です