希学園から高槻中学に合格するまで、算数・国語・理科を担当された講師の分析です

 
小5の11月に指導開始し、その後小6の2月に馬渕教室から希学園に転塾されて、不定期で理科、小6の11月からは国語も指導いたしました。

好奇心・探求心に溢れ、直観的思考力に優れている一方で、暗記や計算、長文の読解が苦手な子で、問題のタイプによって極端に点数が上下するのが課題でした。

指導するにあたって常に口にしていたのは、好奇心・チャレンジ精神をもって楽しみながらすべての問題に取り組むことの大事さです。

理科の暗記や数式の計算、国語や理科の長文読解にはゲーム要素を取り入れ、算数の思考力問題では議論しながら学ぶ楽しさを実感してもらいながら、「苦手だからやりたくない」を「とりあえずやってみる」に転換することと、「インプット」と「アウトプット」を平行して行うことに注力しました。

高槻中学合格には算数も理科も国語も基本的な考え方を全て押さえた上で、問題文をしっかり読んで考え方を言葉にすることが重要です。

中でも「言葉にすること」は軽視されがちですが、高槻中の入試問題からは「言語化が大事なんだ」という意思がひしひしと感じられます。

単に解法パターンや知識を暗記しているだけの生徒ではなく(もちろん暗記は重要ですが)、それを上手くアウトプットできる生徒を求めているので、それを念頭に置いて勉強していったことが合格の最大要因だと思います。

中学受験で勉強が嫌いになる子は苦手なものを苦手なままやらされ続けた子に多く、そうした子は中学以降、何かを積極的に学ぶ意欲を失ってしまいがちです。

それでは本末転倒です。

中学受験最後の1年を楽しみながら勉強出来たことが彼の今後の大きな飛躍に繋がると確信しています。