灘中合格するために先取り学習は必要か?

  
 
受験対策をすればするほど低学年の受験対策がいかに重要であるかを思い知らされます。
 
クラス維持と志望校別特訓の資格をとるために、公開テストで高い偏差値を安定して取り続ける必要がございます。
 
しかし小6の浜学園Vクラスの方のとって公開テストは、できて当たり前のような雰囲気がございます。
 
小6の方が必死に取り組むのは最難関中学の入試形式に近い最高レベル特訓算数や灘中オープンです。
 
しかし公開テストも小4~小5の方にとってはやはり重要な意味を持つテストだと思います。
 
浜学園の公開テストで高い偏差値をとるために、公開テストの出題範囲を把握する必要がございます。
 
浜学園の公開テストは基本的に、テキストの範囲から出題されます。
 
しかし、学年が上がるにつれて、10点~15点ほど思考力問題と呼ばれる、授業で習わない問題が出題されるようになります。
 
小5公開テストには、小6学習内容が出題されます。
 
小6公開テストには、入試レベルの問題が出題されるようになります。
 
それらは、塾のカリキュラムでは半年ほど後に扱う内容になります。
 
 

授業で習わない問題が出題される理由は、灘中受験生の存在です。

 
浜学園は灘中合格者数首位を独走し続けています。
 
灘中に確実に合格するためには、小5終了時に最難関中学合格レベルに達し、小6夏には灘中入試過去問を完成させて、秋以降は灘中レベルの問題を反復練習し続ける必要があると言われています。
 
灘中に合格するためには塾のカリキュラムを半年~1年先取りする学力が必要とされます。
 
公開テストは灘中合格特訓の資格判定も兼ねますので、将来の灘中受験者を選別するために、先取り学習の定着度を測るために、塾ではまだ習っていない問題が公開テストに出題されます。
 
俗に「捨て問」「100点を取らせない問題」「正答率1%の問題」と呼ばれるものは、灘中受験される方のために用意されています。
 
しかし配点が少ないため、小5までの段階では、灘中受験生も他の最難関中学受験生もそれほど点差がつきません。
 
しかし小6になって、最高レベル特訓算数や灘中オープンを受講すると歴然とした差があらわれます。
 
多くの受験生にとって知られていない事実かもしれませんが、灘中受験生は塾以外にもご家庭で独自に灘中対策を進めています。
 
それが表面化するのが6年生というだけです。
 
かつて浜学園の飛び級でVクラスに在籍して、灘中にトップ合格した方を小5の終わりに指導させていただいたことがございました。
 
その子は60点程度得点すれば合格できる最難関中学の入試問題を小5の時点で80点以上自力で得点し、灘中の過去問演習も20年分がほぼ終わっていました。
 
小5の時点で灘中以外の最難関中学には合格できるレベルであり、灘中も合格する可能性のあるボーダーレベルの実力がすでにありました。
 
当然そこに至るまでに相当早いスタートを切ったのだと思います。
 
そして小6は中学への算数や灘中オープンの過去問などで、ひたすら灘中レベルの難問を練習されていたようです。日本中の最難関中学の入試問題をやりつくし、合格の可能性を限りなく100%にまで高められたようです。
 
灘中合格の安全圏というのはこのレベルなのだと思います。
 
もちろん灘中に合格される方にはいろいろなレベルの方がおられると思います。
 
しかし6年生の最高レベル特訓算数の復習テストや灘中オープンといった入試レベルの問題で高得点をたたき出す浜学園の十傑やV0クラスの方は、人前ではご謙遜されてあまり多くを語らないかと思いますが、人知れず小5までに、入試レベルの対策を独自にされているのだと思います。
 
もし低学年の方で灘中を目指される方は、小5までに塾のカリキュラムをこなすのはもちろん、それ以外にご家庭で入試レベルの対策をされるようにおすすめいたします。