多くの受験生にとって公開テストのA判定ほど安心できるものはないと思います
確かに、塾で得られる情報の中では最も、志望校の合格の可能性を知ることができる指標だと思います
しかし塾はA判定を合格率80%と設定しますが、長年の経験上、塾のA判定ちょうどの偏差値の合格率は50%くらいのような気がします
ひとつの理由としては時期です
入試直前の公開テストのA判定は、入試直前にそれだけの学力があることを示していますので、入試に直結すると思います
しかし小4や小5の時期のA判定は今後、苦手単元が出てきて、A判定を維持できない可能性もございます
ですから小4や小5のA判定は今後もA判定を維持できる可能性が半々だとすると、単純計算で合格率が80%ではなく半分の40%くらいに感じるのだと思います
また仮に偏差値60の中学をちょうど偏差値60でA判定の生徒が受験した場合も、合格率は50%くらいだと思います
これは推測の域は超えないのですが、実際に受験した生徒のうち、偏差値60以上の人は80%の人が合格したという意味なのではないかと思います
つまり実際には偏差値60の人、偏差値61の人、偏差値62の人、偏差値63の人、偏差値64の人の5人が受験したとして、上位80%の人が合格すると仮定しますと、偏差値61~64の4人は合格して、偏差値60の1人が不合格になると、ちょうど5人のうち4人が合格するので合格率80%になります
A判定のはずの偏差値60の人が偏差値60の中学に不合格になるということは起こりえる理由はこういうことではないかと思います
そんなことがあるのかと思われるかもしれません
A判定の意味がないのではないかと思われるかもしれません
しかし実際に多くの受験生を見てきた経験からA判定ギリギリの受験生はどちらに転ぶかわからないボーダー付近にいるように感じます
私の経験上、安心して入試に送り出せるレベルというのは、
志望校のA判定の偏差値を総合で3~4上回っている
もしくは
A判定ギリギリだが、志望校の過去問演習で、よくでる単元を何度も繰り返し勉強して、志望校の入試問題においては偏差値が3~4上の受験生とも対等以上に戦える
このいずれかだと思います
実際にはここまで仕上げることは難しいかもしれませんが、個々人の状況を分析しながら、可能な限り、入試本番で有利に戦えるように指導するのがプロ家庭教師です
逆にB判定やC判定の場合も合格する場合もございます
入試本番で得意単元が多く出題されたり、入試直前で伸びて合格圏に達するというケースもございます
いずれにせよ入試直前まであきらめずに頑張り続けた受験生が合格します
行きたい中学に向けてがんばることは非常に大切だと思います